モバイルwi-fiルーターなんかの説明を読んでいると、LTEとWiMAXってよく目にしますよね。
なんとなくわかっているようで、具体的に何なのかよくわからないって人も少なくないんじゃないでしょうか?
また、ある程度理解していても、どちらを選べばいいのか、迷っている人もいるでしょう。
今回の記事では、そんなLTEとWiMAXの違い、特徴について説明します。
ちなみに、LTEとWiMAXは通信規格の名称で、日本におけるモバイルwi-fiルーターの2大派閥となっています。
目次
LTEとWiMAXの違いとは?
携帯電話の次世代通信規格LTE
見出しにも書きましたが、LTEは携帯電話の時勢代通信規格として認定されています。
これは日本だけの話ではなく、国際規格として認定されており、世界中で利用されています。
日本ではDocomとイー・アクセス、au、Softbankが同規格を採用し、2012年9月21日からサービスを開始しています。
WiMAXについて
無線LANの通信規格として発展したデータ通信用の通信規格です。
めちゃ端的にうと、家でも外でもインターネットを使えるモバイル通信のことですね。
高速通信が大きな特長ですが、2.5GHzの周波数帯を使っているため、鉄筋や大型の建物の中での受信が弱いという側面があります。
日本では、KDDI系のUQコミュニケーションズがサービスを提供しています。
本家のUQ WiMAXのほか、販売代理店が数多くありますが、使っている回線はすべて同じなので、通信速度やエリアはどのプロバイダを使っても同じです。
LTEとWiMAXの比較
回線種別 | 特徴 |
LTE回線 |
|
WiMAX回線 |
|
大きくわけると以上のような違いになります。
どちらも年々のサービスの質は向上しているので、どちらかが極端にダメってことはありません。
大きな違いとして、WiMAXは地下や室内で少し弱点があり、LTEはあらゆる場所に電波が届く。
一方で、WiMAXにはギガ放題(使い放題)のプランがあるけどLTEにはない。
それと通信制限がWiMAXにはなくて、LTEにはあります。
(後で詳しく説明します)
速度制限のある・なしについて
LTE回線で使い放題プランをつくれない理由とは
LTEとWiMAXの比較で、もっとも大きな違いがこの通信(速度)制限のある・なしです。
では、なぜLTEには速度制限があるのでしょうか?
LTE回線を使っているのは、上でもご紹介したように携帯電話会社の大手3キャリアです。
大手キャリア=多くのユーザーが回線を利用しているということです。
というわけで、ある程度規制をかけないと回線がパンクするので、使い放題にはできないんですね。
また、対象プランのデータ量を超過すると速度制限されるのはもちろん、3日間制限というのもあって、3日間で一定数のデータ量を消費すると、速度制限がかかります。
大手キャリアでは近年この3日間制限は緩和されつつありますが、
たとえばauは3日間で3GB以上使うと翌日13時から24時間の速度制限に。
これなった人はよくわかると思うけど、けっこうウザいです。
じゃ、電波を発信する電波塔をもっと作ろうよって話ですが、実際電波塔の数は年々増えていますが、まだまだ数が足らないっていうのが現状です。
格安simも大手キャリアのLTE回線を利用=速度制限あり
ちなみに、格安simも大手キャリアの回線を利用しています。
大手キャリアよりも安くで利用できるのが魅力ですが、
お昼休みや夜のゴールデンタイムなど、多くの人がアクセスする時間帯は
通信速度が遅くなります(月のデータ量が残っていても、低速になります)。
これは上で説明した速度制限と原理は同じで、アクセスが集中した状況で、
みんなが同じように高速通信するとパンクするので、
大手キャリアのユーザーを優先し、格安simのユーザーは制限をかけられるということです。
通信制限のないWiMAX
一方、WiMAXには通信制限はありません。
これがLTEとの一番の違いでしょう。
ただし、これには注意書きがあって、WiMAXにも3日間制限は存在します。
具体的には、3日間で10GB以上使うと、翌日の18時から8時間、速度制限がかかります。
ただ、3日間で10GBというとかなりの容量なので、極端なヘビーユーザーじゃないと、まず超えることはないでしょう。
また、速度制限がかかった際、LTEは128kbpsという超低速になってしまいますが、WiMAXの場合1Mbps(1000kbps)。
LTEの約7.8倍のスピードが出るわけで、これはYouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度なので、まったく何もできないわけではありません。
進化するLTEとWiMAX
LTEとWiMAX、どちらも
利便性の高いサービスですが、
LTEはデータ容量の問題と速度制限があるのがマイナスポイントで、一方のWiMAXは室内や地下での通信に弱点があります。
各々のデメリットを解消できればさらにサービスの中身が向上するわけですが、サービスを提供するプロバイダも当然そのことを考えます。
でも、そんなのないでしょ?
って感じですが、
近年ではそんな夢のようなサービスが登場してます。
(しかも料金も安い!)
LTEも使えるWiMAX
たとえば、WiMAXの最新端末W05は、ボタンひとつでWiMAXとLTE2つの通信モードを切り替えられます。
なので、自宅では快適だけど、実家に帰ったときはWiMAXは
全然入らなかったって時はLTEモードに切り替えれるし、
同様に地下鉄乗ってるとき電波弱いって時も、地下に強いLTEを利用です。
同サービスを受けるにはLTE利用のオプションを申し込む必要がありますが(だいたい月額1,000円)、3年契約すると無料で使えるってケースが多いです。
たとえば、
3年契約でLTEオプションは無料
これでWiMAXの弱点も克服できます!

通信制限のないLTE

一方で、通信制限がネックのLETですが、格安で大容量のデータ通信が使え、3日間の速度制限のないサービスが登場しました。
それがNEXT mobile(ネクストモバイル)です。
最大の売りで上でも書きましたが、
データ容量の使いすぎによる速度制限がないこと。
それでいて
- 20GB 月額2,760円
- 30GB 月額3,490円
- 50GB 月額3,490円
※50GBプランは、13ヶ月目より4,880円に。2018年10月18日より改定
という驚異的なコスパを実現しています。
またWiMAXの場合、プロバイダによって料金設定は変わりますが、
だいたい3ヶ月後とか1年後とかに月額料金がアップするケースが多いです。
しかし、ネクストモバイルの場合、
2年契約の期間中に料金が上がることはありません。
なので、毎月通信データをめちゃくちゃ消費するって人は、WiMAXのギガ放題プランがいいと思います。
けど、通勤・通学途中にネットやSNSにアクセスし、ぼちぼち動画やゲームもしているって人の場合、
月に20GBも使うことはないので、その観点からいくとネクストモバイルは圧倒的にお得かなと個人的には感じています。

さいごに
今回の記事ではLTEとWiMAXの違いについて書きました。
どちらかが一方的に優れているわけでも、ダメなわけでもなく、それぞれにメリット・デメリットがあることがわかっていただけたのではないでしょうか。
ただ、近年のモバイルwi-fiルーターでは、上でご紹介したように、
それぞれの「弱点」を克服したサービスも登場しています。
あとは月額料金やご自身の環境や用途によって、何が最良なのかが変わってくる感じですね。
たとえば、自宅の固定回線の代用を考えているなら、ギガ放題プランのあるWiMAXがいいでしょう。
だけど、人並みにネットをするだけで、スマホ代を安くして、
プラスPCとかタブレットも使えたらって人は
ネクストモバイルがオススメだし、ほんとに個々の用途次第です。
ただ、確実にいえるのは、大手キャリアよりびっくりするくらい安く、
格安simに比べて圧倒的に快適な通信環境がある
すなわち、コスパがめっちゃいいのがwi-fiルーターです!
あとはご自身の環境や状況にあわせて
WiMAX回線かLTE回線の
どちらかのサービスを利用してください^^